アメリカ製作の戦争映画でお勧めは何?
2017/09/12
戦争映画と呼ばれるものは非常にたくさんありますが、同じ戦争映画でも原作者の国籍や製作者の国籍によって表現方法は様々です。ということで多くの戦争映画の中でもアメリカが製作した戦争映画のお勧めを集めてみました。
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アメリカの歴史がわかる戦争映画
プライベート・ライアン(1998)
“Dデイ”と呼ばれたアメリカ陸軍の「史上最大の作戦」ノルマンディー上陸作戦を臨場感あふれるタッチで描いた、スティーブン・スピルバーグ監督渾身の戦争映画です。
この映画はオリジナル脚本ではありますが、基になっている逸話があります。
“ナイランド兄弟”の末っ子フレデリックが、上の三人の兄全員が戦死したため前線から引き離され本国に送還されたというものです。
母親にとって息子全員が戦死することはショックであり家の存続にかかわるから、という配慮からのようです。
この逸話をアレンジして映画化したのがこの作品で、ライアン=フレデリックで、原題は「Saving Private Ryan」“兵卒ライアンの救出”です。
つまり、一介の新兵を救い出すためだけに精鋭兵士八人を使った作戦があった—という前提のフィクション戦争映画なのです。
引用元-アメリカの歴史がわかるおすすめ戦争映画15選【洋画:アメリカ編】 – Colors(カラーズ)
トラ トラ トラ!(1970)
黒沢明監督が途中降板したことでも有名な、真珠湾攻撃をめぐる日本軍とアメリカ両国の動きを題材にした日米合作の戦争映画で、国際的に公開された「アメリカ公開版」と、日本国内のみの「日本公開版」があります。
近年、同じ真珠湾攻撃がテーマの『パールハーバー』(2001)との比較で話題となっている日米合作の『トラ・トラ・トラ!』ですが、アメリカと日本両視点から描かれているというと、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』をすぐ思い出します。
これに先駆けてこのような日米合作の太平洋戦争を描いた映画が作られていたことに驚きます。こんな偏りの少ない作品が作られた時代背景としては、アメリカがベトナム戦争の泥沼にいたこと、反体制・反戦の機運が盛り上がっていたことなどがありますが、それにしてもアメリカ国内が直接攻撃されるという内容や、日本側の視点を大幅に取り入れて史実に即したものになっていることは、後々『パールハーバー』と比較しても十分再評価に値するものでした。
引用元-アメリカの歴史がわかるおすすめ戦争映画15選【洋画:アメリカ編】 – Colors(カラーズ)
精神的トラウマを残した戦争映画
人生の中で観た映画の中で、もっとも精神的トラウマを残した映画を問われるならば、間違いなく「ジョニーは戦場にいった」(1971年)をあげることになろう。
最初にこの映画を知ったのはメタリカの”ONE”のプロモーションビデオ。
クロスカッティングで映画の本編が映像シーンに挿入されるのだが、その映画のただならぬ雰囲気に、レンタルビデオで映画を借りた。
そして、その衝撃にしばらく憑りつかれてしまう。衝撃の正体は、恐怖である。第一次大戦の前線で、口も耳も目も鼻も吹き飛ばされて四肢も切断されてしまった兵士が、病院のベッドの上で回想にふける物語である。
彼は、医者や看護婦に囲まれているが、自分の意思を伝えることができない。
彼は自分の肉体に、永遠の暗闇のまま閉じ込められてしまったのである。
そこでは回想する思い出だけがリアルで、現在の姿は色あせた非現実なのである。
この映画では過去の回想シーンがカラーで、現在のベッドの上の自分を取り巻く現実は白黒である。
引用元-復帰不可能な孤独 ・・・「ジョニーは戦場へ行った」、乱歩の「芋虫」、そして若松孝二の「キャタピラー」 | Football is the weapon of the future
この映画「ジョニーは戦場へ行った」は反戦映画の極めつけの一本として取り扱われている。
映画化される前に小説として第二次世界大戦中に発表された原作(監督自身の作)は、アメリカにおいて発禁処置に近い取り扱いになり、さらに朝鮮戦争時期にも発禁に再びなった。だが、この映画の恐怖は、自分にとっては、戦争の恐怖というより、生きながら自分自身が暗黒の世界にたったひとりで取り残されてしまう徹底的な孤独と復帰不可能性にあった。
肉体を失って陥った、人間の絶対的な孤独を取り扱おうとしたというところが正解であろう。
もちろん、戦争の悲惨を訴えるモチーフは完璧に舞台として機能している。
引用元-復帰不可能な孤独 ・・・「ジョニーは戦場へ行った」、乱歩の「芋虫」、そして若松孝二の「キャタピラー」 | Football is the weapon of the future
アメリカンスナイパー
作品概要
公開:2015年
監督:クリント・イーストウッド
主演:ブラッドり・クーパー最近見た戦争映画の中で一番感動した映画。
イラク戦争で実在した天才スナイパーの話を基にしています。戦場に向かい、戦争をしている当事者も戦争の被害者なのです。
本当に一部の人たちだけが戦争を仕掛け、多くの人間が悲劇に巻き込まれます原作はイラク戦争に4度従軍したクリス・カイルが著した自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手(英語版)』
戦争映画史上最大の売り上げを達成した作品。この映画を見る前はイラク戦争でアメリカの兵士であった英雄を称える映画と思っていました。
しかし、実際には全く異なりました。
最近見た映画の中で一番面白かったし、戦争映画の中でも抜きに出る映画です。
アカデミー作品賞は逃しましたが、私の中ではこの作品がとるべきだと思いました。子供が自爆しようとしたシーンなど、胸が痛くなる部分もありますが、これは絶対に見たほうがいいと思います。
反戦映画なのか好戦映画なのか議論が沸いていますが、反戦映画だと思っています。アメリカの伝説的英雄も戦争の被害者です。
戦争は全ての人が被害者になる事を教えてくれました。
引用元-一度は観るべき名作のおすすめ戦争映画ランキングベスト30 | ASEAN 海外移住 アジア タイのススメ
戦争映画とハート・ロッカー
gyaoと言うのは素晴らしいサイトで名作をタダで見せてくれます。
前に一度観たんですが全く内容を覚えていなかったため丁度公開中だったハート・ロッカーをもう一度観ました。話が進む度に「ああこんな感じだった」と何故記憶が無いのか分かりました。端的に言うと戦争映画としてはあまり面白くないです。
主人公はイラク戦争に於いて爆弾処理班に所属する身であり爆弾に対して恐怖も見せず半ば自傷行為を行うように立ち向かっていきます。
それ自体は戦争映画にあることにはあるんですけど主人公にあまりにもスポットが当たり過ぎててどこか英雄譚的かつナルシズム的で戦争の理不尽さ、生の実感みたいな戦争映画のお約束的なテーマがかき消されています。「年をとると好きだったものもそれほど特別じゃなくなる」
「パパの年になると残るのは1つか2つ」
「パパは一つだけだ」
最後のシーンではまだ赤ん坊の息子に対しこんなことを言って再び戦場へと旅立つ訳ですがでこれも散々見せられた主人公の自己中心的な一面で戦争の生々しさを感じさせません。
正直何故この映画がアカデミー賞を総ナメしたのか全く理解できませんがそれほどアメリカ人にとってのイラク戦争のダイナミズムというものは凄まじいものだったのでしょうか。
引用元-戦争映画とハート・ロッカー – サバイバルなんだよ人生は
アメリカン・スナイパーの違和感
超ザックリしたストーリーは、イラク派兵である優秀なアメリカ人狙撃手が、160人の「敵」を射殺し、脱退するもPTSDに苦しんで最後には同じくPTSDのある元軍人に射殺されてしまうというもの。
アメリカでは「英雄の映画だ」「いや反戦の映画だ」と議論が真っ二つになりながら、興行成績はむちゃくちゃいいぞ、ということになっていて、いわゆる「炎上するネットコンテンツ」と構造が似ている
引用元-「アメリカン・スナイパー」の違和感 – glasstruct log
それで、いったいこの映画の意図は戦争賛美・兵士の英雄視なのかどうなんだ、という話になんだけど、監督のクリント・イーストウッドはイラク戦争に反対しているということであり、「どちらかというと」戦争を美化も正当化もしていない「のではないか」、ということに、一応なる。
個人的な観終わった時の印象は、確かに戦争や兵士を美化するようなものではなかったと思う。
引用元-「アメリカン・スナイパー」の違和感 – glasstruct log
この映画は人によって右にも左にも取ってしまえるような描き方に終始していて、おまけに最後は「黙祷」または「自分で考えろ」と捉えられるような、不気味な沈黙で終わってしまう。
確かに戦争を美化してはいないが、正当化していないか?というと、はっきり違うとは言えない。ここでムッとなった方!作り手がどう考えたか、ではなく、映画館でコーラを飲みながら観ている普通の普通の人にとって、どう感じられるかという風に考えませんか?
意識の高い人が、自分と同じ見方ができる人をあぶりだすためのリトマス紙とするには、あまりに多くに観られた映画だと思う。
引用元-「アメリカン・スナイパー」の違和感 – glasstruct log
まとめ
製作側の意図はともかく感じ方は人それぞれですよね。
twitterの反応
この辺の話はそのうちちゃんと書いて形にしますね。アメリカ映画史を見ると、進化論フォビア、アジア人フォビア、ナチフォビアから核戦争フォビア、みたいな流れがあるんです。
— 樫原辰郎@700万年のLIKE A ROLLING STONEおじさん (@tatsurokashi) May 27, 2016
「GREAT RAID」(2005) 日本占領下のバターン半島。捕虜収容所からのアメリカ人捕虜救出作戦を描いた戦争映画。辛い史実「バターン死の行進」については諸説あり真実はわからず。どちらにせよ戦争には正解も正義もない。今日、オバマさんは人類にとって大事な仕事をしてくれました。
— 樫原伸彦 (@nobuchang) May 27, 2016
https://twitter.com/d_makaran/status/736114099096952832
【映画】『フューリー』主演ブラッドピット監督デヴィッド・エアー ナチスドイツ相手に戦車で戦いを挑む男たちの姿を描く感動の戦争ドラマ第2次世界大戦末期戦車を駆使して敵軍に立ち向かう兵士達の過酷なバトルを追うアメリカとドイツ双方が誇る戦車の激突はもとより強い絆で結ばれた男たちのドラマ
— Humanism make Sociallize Active of the poetry man (@Realblack212) May 27, 2016
アメリカの創世記の神話、としての第二次大戦映画から、ベトナムの悲惨な状況へとカメラがパンして、ついに「神話」の領域をリアルな「戦争」が壊し始める。その辺の潮目ってのがプライベート・ライアンとかシン・レッド・ラインかなあ…
— 品場諸友 (@shinabamorotomo) May 24, 2016
『アメリカンスナイパー』という映画見たらどれだけ戦争が人間性を破壊するのかわかるし、そういうのがアメリカで問題になってるのかもわかる。
— ぶたお@もてラジ (@kentlow) May 22, 2016
https://twitter.com/noel_hasui/status/734156188271579136
https://twitter.com/Briansato/status/734107121063579650
ハリウッド戦争映画がマンネリ化してくると、アメリカは何かと理由をつけて戦争を始めたがる
— L (@maremlin) May 21, 2016